七里さくら祭り2021速報001。20210328。応援団kokoro

 


80名以上の方々が七里さくら祭りに参加。
●ヴァイオリン2重奏の音声予定


「桜の保全の意義」 3月28日「七里のさくら祭り」での樹木医玉木恭介先生のお話より   今日は桜が満開となっています。薄いピンク色の花と吹雪のように舞い落ちる花びらの姿が日本人の心をとらえるのですね。昔はヤマザクラのように白い花を咲かせる桜がほとんどでした。このソメイヨシノは、幕末から明治の初めにかけて駒込の植木職人によって接ぎ木で大量に生産され、全国に植えられたものです。  私たちは桜前線が北上する中で花びらが散る風景を愛でてきたのですが、最近はテングス病などいろいろな病気が広がっています。クビアカツヤカミキリという外来種がソメイヨシノに寄生しているのですね。春日部の桜並木も総崩れです。東京には目黒川沿いや上野公園、千鳥ヶ淵など桜の名所がありますが、木はボロボロの状態です。桜が育つ環境が厳しいのですね。埋立地や造成地などに桜を植えていますから。  3本の桜については、昨年春に七里の桜を守る会から、樹木医の視点で健康状態を診てほしいとの依頼をいただきました。七里駅に初めて降り立ったとき、桜を見てとても驚きました。これはソメイヨシノの形ではない。株立ちで7本も8本も育っているのは普通ではないと。この桜は2代目です。親木が何らかの理由で伐採され、その切り株に新しい芽が生えて育ったのが現在の姿です。 先日、駅舎工事に支障があるとのことで一部の枝が伐採されました。切り口を見ると枝の樹齢は40年ほどです。親木と合わせて約80年と推定されますが、この80年の間、桜が育つ七里の良好な環境が変わらなかったということです。この桜の木は株立ちの枝先すべてに花が咲いています。一株で森をつくり、のびのびと健康に育っていることがわかります。  現在、この桜を移植する話が出ていますが、株立ちの桜の木を移植すること無理です。桜は傷つくと元に戻らない。太い根を切ることは致命傷になります。七里の桜は、ソメイヨシノとしては非常に稀有な株立ちの樹形をしています。このような木は日本全国でも大変めずらしく貴重なもので、七里の皆様が自慢できる名木です。今や開発の時代は終わり、自然と共生し、地域の緑を守り育て、コミュニティづくりと地域の振興に役立てようという時代です。町づくり、次世代の人づくりの中心となるのが七里の桜です。桜守りという言葉がありますが、これは毎日のように桜を眺めに来て見守っている人のことを言います。皆様にも七里の桜守りとなって、この桜の保全にご尽力いただければとてもうれしく思います。

玉木樹木医の学習会



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